溶射とメッキの違いとは?
溶射とメッキの違いとは?
「溶射」と「メッキ」はどちらも表面処理技術ですが、それぞれ異なる特性を
持っています。
溶射(Thermal Spraying)
概要:粉末やワイヤー状の材料を高温で溶かし、基材の表面に吹き付けて
コーティングする技術。
特徴:
厚膜(数十μm~数mm)のコーティングが可能
セラミックや金属など多様な材料が使用可能
耐摩耗性・耐熱性・耐食性向上に優れる
表面の粗さが大きいため、研磨仕上げが必要な場合がある
用途:ポンプ部品(インペラー、シール部品)、Vプーリー
ガスタービンやエンジン部品の耐熱・耐摩耗コーティング
ドリルビットやエンドミルなどの工具の表面処理
航空宇宙・自動車・産業機械向け部品
メッキ(Plating)
概要:化学的または電気的な方法で金属を基材の表面に薄く堆積させる技術。
特徴:
薄膜(数μm~数十μm)のコーティング
均一な仕上がりで滑らかな表面が得られる
耐食性・装飾性に優れる
基材と強い密着性を持つ
用途:電子部品の錆び防止(ニッケルメッキ、金メッキ)
自動車部品の防錆・装飾(クロムメッキ)
工具の耐摩耗性向上(硬質クロムメッキ)
食品加工機械の耐食処理
比較表
特性 | 溶射 | メッキ |
---|---|---|
膜厚 | 厚い(数十μm~数mm) | 薄い(数μm~数十μm) |
耐摩耗性 | 高い(セラミック溶射など) | 硬質メッキは高い |
耐食性 | 高い(材料による) | 高い(クロム・ニッケルメッキなど) |
耐熱性 | 高い(耐熱コーティング可) | 限界あり |
仕上がり | 粗い(研磨が必要) | 滑らか |
加工方法 | 高温溶融吹き付け | 化学・電気反応 |
用途 | 産業機械、工具、耐熱部品 | 電子部品、装飾、防錆 |