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ダイナミックバランス調整(動バランス調整)

ダイナミックバランス調整(動バランス調整)

試験体・最大能力:φ1600×3,000ℓ(重量3t)
釣合い良さの等級
釣合い良さ上限値
㎜/s
ロータの種類例
G6.3 
6.3
プロセスプラント用機器
船用主機タービン歯車(商船用)
遠心分離機ドラム
製紙ロール、印刷ロール
ファン
組立後の航空機用ガスタービンロータ
はずみ車
ポンプ羽根車
工作機械及び一般機械部品
特別の要求が無い中形及び大型(80㎜以上の軸中心高さをもつ電動機の)電機子振動に敏感でない使われ方や、振動絶縁を施してある(主として量産型の)小型電機子特別の要求がある機関の部品
G2.5
2.5
ガスタービン
蒸気タービン及び船用主機タービン(商船用)
計算機用記憶ドラム及びディスク
ターボ圧縮機
工作機械主軸
特別の要求がある中型及び大型電機子
小型電機子(G6.3及びG1条件のもの除)
タービン振動ポンプ
G1
1
テープレコーダー及び音響機器の回転部
研削盤のといし軸
特別の要求がある小型電機子
G0.4
0.4
精密研削盤のといし軸
といし車及び電機子
ジャイロスコープ

▼動バランス調整とは?

回転する部品(例:Vプーリー、インペラー、ファンなど)において、

質量の偏りによる振動や異常な負荷を防ぐための調整を行うことを

「動バランス調整」といいます。


▼動バランスが悪いと起こる問題

  • 振動が発生 → 機械の寿命が短くなる

  • 軸受けやベアリングの早期摩耗

  • 異音や騒音の増加

  • 高速回転時の精度低下

  • エネルギーロス(効率の低下)


▼動バランス調整の方法

  1. 試験機を用いた測定

    • 動バランサー(バランシングマシン)に取り付けて回転させ、
      振動の大きさや偏りを測定

  2. 調整方法

    • 軽い部分に重りを追加(加重法):バランスウェイトを取り付ける。

    • 重い部分を削る(除去法):機械加工で余分な質量を削る。


▼溶射加工と動バランスの関係

  • 溶射後のバランス補正が必要になるケースもある。

  • 溶射によって耐摩耗性や耐食性を付加しつつ、バランスも最適化できる。

  • Vプーリーのカスタム溶射において、動バランスを適切に調整すれば、

 高速回転時の精度向上が可能